地元の伝統産業を織り交ぜた地域特化型のワークウエア、スノーピークが作る岩手の「LOCAL WEAR」
株式会社スノーピーク
目的
- 地域密着型で、地元の企業とともにワークウェアを作る
- 昔ながらの技法や生地を活用し、現代らしいデザインに仕上げる
結果
- 老舗染物店「京屋染物店」で製作している昔ながらの生地をスノーピークらしいウエアに落とし込めた
- お客様から初回以上の好評をいただき、ブランドの認知拡大に大きく貢献した
利用サービス
その土地の風土や技法に特化したものづくりを活かした、その土地で働くひとのためのワークウエア
地元密着型のローカルウエア企画だからこそ、地元の工場に依頼したい
2018年にスタートした地域特化型の服作りプロジェクト「LOCAL WEAR」の第二弾として、岩手県で100年以上の歴史を持つ老舗染物店「京屋染物店」様と協業することになりました。
美術作家・角田純氏に描き下ろしていただいたモチーフを使って、衣装を作るというアイデアが決まったのですが、これまで岩手県の工場さんと直接仕事をしたことがなく、地域特化型である以上、地元の工場を探さなければいけないと悩んでいました。
つながりのない岩手で、企画に共感していただける工場が見つかった
もともと(副社長の)山井(梨沙)がシタテルさんのことを知っており、全国の工場とのネットワークをお持ちだということで、すぐに相談をさせてもらいました。アイデアをもとに、納期やクオリティーなどの基準で工場を探していただきました。
そのうちの一つは、なんと協業する「京屋染物店」様のご近所ということで、コンセプトにも共感していただき、依頼をすることになりました。
年末に実施が決まり、「京屋染物店」様の手の空く3月にしか量産ができなかったので、タイトなスケジュールの中での進行をお願いすることになりました。
チームの結束力によって完成した「昔シリーズ」と「現代シリーズ」
スノーピークがデザインしたアイテムを、シタテルさんが間に入って工場に依頼する形で、生産を進めました。
納期は非常にタイトでしたが、工場を含めてみなさんの理解もあり、サンプルの仕上がりも期待通りで、企画はスムーズに進みました。
結果的に、昔ながらの技術でできた生地を用いて伝統的な祭衣装を作った「昔シリーズ」と、あえて和服のように仕立てた「現代シリーズ」という2パターンを完成できたのは、シタテル、「京屋染物店」様、工場、我々のチームの結束力があったからだと思います。
第一弾の人気を上回る好評ぶり
日本らしい平面的なパターンで縫製などが難しい部分もありましたが、納得のいく製品に仕上がったと思います。
完成した商品は柄が特徴的なこともあり、第一弾の人気を上回るご好評をいただきました。第一弾で「LOCAL WEAR」のベースを作り、今回の企画で大きく認知度を上げることができました。
今後も、いろんな土地の文化を伝え継承していくために、私たちにできることを考えながら「LOCAL WEAR」を継続していきたいと思います。