事例

ブランド立ち上げ時の「課題」の多くは、sitateru CLOUDで「解決」できる

NTN

デザイナー
高橋 伸明 様

目的

  • 工場や生地資材の仕入先を拡充し、安定的な生産体制を構築することで、適正価格を見極めたい
  • アイテム制作のワークフローをデジタル化して、少数精鋭で効率的なブランドビジネスを展開したい

結果

  • シタテルのネットワークにより新しい縫製工場を拡充できた
  • 作りたいアイテムに合った技術力の高い縫製工場と取り引きができ、アイテムの幅が広がった
  • sitateru CLOUDによる進行管理で、確認作業が飛躍的に「楽」になり、デジタル化の利便性を実感した
  • 配送業務や経理処理などのバックオフィス業務の負担軽減につながった

利用サービス

ブランドをスムーズに立ち上げ、ビジネスとして成功させるためには、最小限のマンパワーで複数のアイテムを同時に制作できる「環境整備」が必要

自分が着たいと思う「ベーシック」なアイテムが「新しいスタンダード」になるブランドを目指す

昨年(2022年)メンズ部門のチーフパタンナーとブランドマネージャーとして6年間在籍した「sacai(サカイ)」を退職後、自身のブランド「NTN」をスタートさせました。

ブランド名「NTN」は、私の名前(ノブアキ・タカハシ)の後ろに「N」をレイアウトすることで、シンプルで力強く美しいロゴフォルムになると同時に、未来へ続くプロダクトの永続性やブランドが目指す「新しいスタンダード」を表現しています。

コレクションは「自分が着たいと思うベーシックなデザインの服」を、気負わずに自然体で制作しています。

ブランドのコンセプトとしては、、単なるヴィンテージのリプロダクトではなくもう一歩深掘りして「ベーシックで馴染みがあるけれど、新鮮な意識が目覚めるような服」を目指しています。

「時代」「性別」「年齢」などの垣根を取り払い、普遍性のある次世代の「新しいスタンダード」になるブランドを目指したいと考えています。

デザインもパターン制作も「ものづくり」の一環として取り組んできた

大きな注目を集めたブランドのチーフパタンナーとして現場を経験したことは、今後のクリエイティブの方向性を定めて、熟成させる重要な時間になったと思っています。

当時より、パターンを起こす作業はデザインの具現化ではなく、アイテム制作におけるクリエイションの流れの一部であり、「ものづくり」の一環と捉え取り組んでいました。

自身のブランドを立ち上げて、企画・デザインからパターンまで、すべての工程を行っている今でも、その考え方は変わっていません。

現在デザイナーとして制作を行うときも、「見た目」を意識すると同時に「構造」や「機能」をイメージすることは、前職のパタンナーの経験が大きく影響していると思います。

結果として、その視点が作品のオリジナリティのベースとなっており、創作活動における「ひとつの強み」になっていると感じています。

個人で効率的にアイテムを制作していくための多くの課題

前職で在籍した6年間に、ブランドが拡大するプロセスを肌で感じられたことは大きな財産になりました。また今後自身のブランドをビジネスとして運営拡大するためのイメージができました。

しかし一方で今までは組織(チーム)の中で役割を分担し、制作を行ってきましたが、ブランドを立ち上げて、ビジネスを軌道に乗せるためには、「工場背景の拡大」や「生地・資材の仕入の拡充」だけではなく、作業や事務処理の効率化など多くの課題があり、それらを解決していくことがブランドをビジネスとして成立させるための「鍵」だと考えました。

sitateru CLOUDのネットワーク上にいる工場とつながれたことで、多くの「課題」が解決された

複数ある課題の中でも、2回目のコレクションである2023年AWの制作においては、アイテム数が増えたこともあり、新たに取引する縫製工場を拡充する必要があると考えていました。

そんな時に、友人からの紹介で「sitateru CLOUD」というサービスがあることを知り、アパレルのプロ向けサービスであること、機能が充実していること、費用に関しても手軽だったこともあり、まずは利用してみようという気持ちでスタートさせました。

シタテルが提供しているサービスを利用する中で一番メリットを感じたことは、技術力の高い工場や豊富な商品を取り扱っている生地資材メーカーと取引ができた点です。

長い期間、アパレル業界に携わっていますが、個人のネットワークでは新しい工場を探すことに限界があります。シタテルの経験豊富な担当者から、制作したいアイテムに合った工場の紹介は大変助かりました。

また独立後間もないため、工場やメーカーとの取引(口座開設など)がむずかしいのですが、sitateru CLOUDを利用することで、すぐに利用開始できたこともメリットのひとつだと思います。

さらに、工場や生地資材の取引先を拡充することにより、既存の取引先の価格や納期が「適正」なのか、という比較判断もできるようになりました。

今後事業拡大を進めるなかで、このポイントは大きなものでした。

複数のアイテムを同時進行するための「進捗管理表」が大変便利

sitateru CLOUDを活用して生産の進捗管理がシステム内で完結することは、複数のアイテムを同時進行しているブランドにとっては、優秀なアシスタントの雇用と同様のパフォーマンスを発揮すると思います。

一例ですが、sitateru CLOUDで縫製工場に仕様書を送信すると同時に、生地資材をメーカから縫製工場へ直送する手配を行い、サンプル生産までひとつのシステムで指示管理できるため、仕事の効率が格段にあがりました。

また見積りや仕様変更においても、最新の情報をリアルタイムで共有確認しながら制作が進行できるため、電話やメールによる行き違いや確認ミスが減り、効率的に仕事を進めることができています。

現状としては、全ての取引先とsitateru CLOUDを活用して生産管理を行っているわけではなく、既存取引先とは従来のツールを利用し、新しい取引先とはsitateru CLOUDを利用しています。

先方の体制もあるため、すべてをsitateru CLOUDに移行することはむずかしいと思いますが、システム利用企業が増えるほど、便利なツールになり業界の主流になると確信しています。

新しくブランドを立ち上げる人は検討するべきサービス

現在私のブランドにとっては、sitateru CLOUDはアイテム制作の重要なシステムでありツールとなっています。

会社やブランドによって業務の進め方や環境も異なるため、一概には言えませんが、まだ利用されていない方にはまずは体験することをお薦めします。

スモールスタートができるサービスなので、「とりあえず使ってみる」ということができる点も導入のしやすさにつながると思います。

とくに少数精鋭でブランド運営をされている方や、縫製工場や生地資材の新たなルートを探している企業など、この業界に携わっている方であればその利便性をすぐに実感できるはずです。

数回のコレクションを発表したばかりの新しいブランドですが、外部スタッフや企業に協力をいただきながら、地に足をつけてブランドとしての力を蓄えていく時期だと考えています。

地道に創作やPR活動を続けながら、将来的には「自分が着たい服」を、国内だけではなくアジア圏をはじめとした海外にも展開をして、「新しいスタンダードブランド」に育てていきたいと思っています。

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