導入事例
CASE
2015年設立。メンズウェアレーベル"SHINYA KOZUKA"を展開。パリのみで展示会を行い、設立時より積極的に海外展開を行う。OPENING CELEMONY(US)、BROWNS(UK)等、欧米の有力店を中心に取引。
http://shinyakozuka.com/
https://clamp.link/
http://easytowear.work/
取締役 梶浦 慎平 様
私達のブランドは、2013年にロンドンの芸術大学の卒業コレクションを見たパリのショールームのオーナーから声を掛けてもらったのがきっかけで、2015年にパリのマーケットからスタートしました。当初は「コンセプトありき」のブランドではありませんでした。
ただ、元々コンセプトは長い年月かけて熟成され明確化していくものだと思っていましたし、最初から決める必要もないと考えており現在に至っています。
シタテルとの付き合いは、展示会でサンプルを作るときに、どこの工場に当たっても厳しい条件をクリアできなかった中で、シタテルだけが希望通りのきれいな仕立てをしていただいたのがきっかけです。
以前、海外で働いていた時はクラウドサービスを当たり前のように利用していましたので、元々ネットを使った業務管理には慣れていました。
ところが日本に戻り仕事を始めた時には、アパレル業界では紙ベースの従来型の仕事のやり方が一般的で、セキュリティに神経質な社会背景や、なによりも初期投資がかかるイメージがありましたのでクラウドを利用した仕事は普及していませんでした。
また、仕様書に撮影した写真を貼り付けて管理したり、夜通し働くことが当たり前のこの業界の労働環境を改善するための「枠組」を作り、次の世代に残していかなければならないと言う問題意識もありました。そのような中で、シタテルから「sitateru CLOUD」のサービスを紹介されて、これらの課題を解決してくれるかもしれない、と思い導入を決定しました。
今までは、仕様書など様々な情報をエクセルなど各自のパソコンの中で管理して、紙やデータなどアウトプットしたものを工場などの外部にFAXやメールなどで伝えていました。システム導入後は、エクセルによる個別の計算などはそのまま継続しているものの、生産管理に関する情報をクラウドシステムの中で一元管理して外部と共有しています。
取引先である工場の担当者は主にスマホを使い、現場で仕様書や私達からのリクエスト情報を確認しながら指示を出して利用しているようです。
従来の紙ベースで進んでいた仕事は、今後クラウドを使った生産管理に移行していく事は間違いがありません。現在エクセルで管理している仕様書の詳細な項目のデータが、クラウド上でボタン1個の単位まで「生産数量」や「原価」が管理できるようになれば、工場の生産性も飛躍的に上がるだけでなく、私達の仕事も効率化できて、クリエイティブな仕事に集中できます。さらなる拡張機能の開発と標準化をシタテルさんには是非お願いしたいですが、このような生産管理の環境改善の積み重ねが、新しい世代へ残せる「新しい仕事の形」であると思っています。
また、協力工場を見つけるハードルが高い新しい小さなブランドにとっては、シタテルのクラウドシステムが業界の標準プラットフォームになる事で立ち上げの強い味方になると思います。工場連携機能を使い新しく工場とつながることができるので、単なる業務の効率化だけでなく業界の活性化にも大きな役割を果たすことを期待をしています。