洋菓子界のトップブランド「モンサンクレール」のデザインと機能が両立した「課題解決型ユニフォーム」
株式会社モンサンクレール
洋菓子の世界大会などで数々の賞を受賞した辻󠄀口 博啓氏が立ち上げたスイーツブランド。
現在(2022年7月時点)、辻󠄀口氏が手掛けるブランドは、11の洋菓子・和スイーツ、またショコラ専門店まで多岐にわたっており、スイーツを通した地域振興など積極的に活動を行っている。
自由が丘に店舗を構える「モンサンクレール」は、辻󠄀口氏がパティシェとして初めて立ち上げた「原点」といえる総合パティスリー。
目的
- 長く使用してきたデザインだが、現在の店舗やスタッフのイメージに合わなくなってきた
- 管理やメンテナンスにかかる経費を削減したい
- オシャレなデザインで、採用活動に好影響を与えたい
結果
- 想定していた課題を解決できただけでなく、制作の過程で新しい問題点を認識して対処できた
- 着用するスタッフとお客様にも高評価
- 採用活動での効果を実感
利用サービス
変化する時代やブランドイメージを考慮した、「着たくなる」「誇りを感じる」「働きやすい」オリジナルデザイン
全国的に知名度の高いカリスマシェフの原点である「地元に愛される洋菓子店」
東京都目黒区の自由が丘に店舗を構える「モンサンクレール」は、辻󠄀口博啓シェフが24年前に創業した洋菓子店です。
数々のメディアにも取り上げられ、全国的に知名度の高い辻󠄀口シェフですが、この店舗は辻󠄀口シェフの原点とも言える「ブランドの顔」となっています。
創業当時から素材や製法への「こだわり」はもちろんですが、店内から見えるキッチンは、ガラス張りで、製造工程や食材の鮮度が伝わる店内となっています。
ここにも、お客様との距離を大切にする辻󠄀口シェフの考え方が表現されています。
最寄り駅から徒歩で10分程の立地ですが、常連客だけでなく遠方からのお客様にも多数ご来店いただいており、毎日忙しくさせていただいております。
既存ユニフォームの課題とリニューアルの目的
これまで着用していたユニフォームは、20年以上使用しており、時代に即したアイテムにリニューアルするため、一新することになりました。
長い期間、店舗運営に携わってきた経験から、「お客様が最初に目にするスタッフとそのユニフォームを大切にしたい」という想いがあり、まずは、既存ユニフォームの課題整理を行いました。
【リニューアル前の課題】
①ユニフォームのアイテム数が多く管理が煩雑の上、クリーニング等の経費がかかる
②黒色が基調のため、明るく開放的な店内のイメージに合わない
③デザインだけでなく、サイズ感が、若いスタッフにフィットしない
また以前より、採用活動において、デザインが重要な役割を果たすと考えていました。
そのため、今回のリニューアルで、オシャレでセンスのよいユニフォームを制作することは、応募をする方の大きな動機付けにつながるのではないか、という狙いがありました。
また同時に「ブランドを体現」したオシャレなデザインにすれば、スタッフにとって着用が楽しみになるだけではなく、着用した時からスイッチが入り仕事へのモチベーションが上がると考え、とくにデザインを重視したこだわりのある「モンサンクレールオリジナル」にしたいと考えました。
シタテルの事例や実績から「私たちの考えを理解してくれて、形にしてもらえる」と確信
さまざまな課題を解決しながら、さらに辻󠄀口シェフの「あくまでも、ユニフォームは主役のスイーツを引き立てるデザインに」という要望に応えるためには、どのように制作を進めればよいか正直悩みました。
既存の取引先にも相談し、多くのカタログを持参してもらいましたが、既製品には現状の課題が解決できるアイテムがなく、またデザインにおいても気に入った商品が見つかりませんでした。
そこで、オリジナルデザインを小ロットでも制作できる企業を探すことにしました。
インターネット検索で見つけたシタテルは、会社規模を問わず多くの実績があり、私たちのイメージしていたデザインに近いアイテムも紹介されていました。
また、話を聞いた際に、同社が掲げる「ユニフォームの『機能的価値』と『情緒的価値』を『デザイン』でつなぐ=衣ブランディング」というコンセプトに共感し、依頼を決めました。
シタテルの提案は、さまざまな課題を解決するだけではなくブランドイメージを体現するデザイン
シタテルには、既存ユニフォームの課題やリニューアルの目的、希望するデザインの方向性などを伝えただけではなく、現状調査のために来店してもらい、「プロの視点を盛り込んでほしい」とオーダーしました。
それらを踏まえ、これまで複数あったアイテムをコートと帽子の2点に絞りました。
この2点は、スタッフの仕事内容を理解した上で、細部に渡り機能性を取り入れつつ、店舗のイメージに合わせた「ブルーグレー」のカラーを取り入れた提案でした。
またそれは、私たちが大切にしているブランドを深く理解した上で、多くの実績から蓄積されたノウハウや知見が生かされた「機能」と「デザイン」で、とても満足のいくものでした。
かがむ作業が多いことを考慮しながら、オシャレ感が演出されている絶妙なコート丈や、ケーキの箱詰め作業の邪魔にならないようボタンを比翼仕立てしたり、ハサミや携帯などのツールを入れるポケットを腰の後ろ側に配置するなど、プロならではの工夫が散りばめられておりました。
迅速で的確なレスポンスで制作をサポート
スイーツの製造・販売は、時間に追われながらマルチタスクで業務を行っています。
そこに、ユニフォームのリニューアル制作を進行するため、個人的に業務は多忙を極めました。
ユニフォームについてゆっくり考えるのは、日中の仕事から開放された深夜になることが多く、その時間帯に相談のメールを打つことも度々ありました。
しかし、そのような不規則な連絡に対してもシタテル担当者からのレスポンスはとても早く、的確な回答をいただけたので、制作はストレスなくスムーズに進行できたと思っています。
制作過程でシタテルにはいくつか要望しましたが、その中でもとくにブランドロゴの刺繍にはこだわりました。
ロゴの細かいディテールを刺繍で再現するために、何度も試作を繰り返してもらい、最終的に納得できる仕上がりになり、大変感謝しています。
スタッフもお客様にも高評価。狙い通り採用にも好影響が出て、マネージメントする立場としても満足
着用して半年になりますが、今回の仕上がりには大変満足しています。
SNSなどを通じて、新しいユニフォームを積極的に発信しているためか、採用にもよい影響が出ていることを感じています。
面接に来られた方にも評判がよく、やはり「オシャレなユニフォームの職場で働きたい」という希望が多いようです。
シタテルは、私たちが抱えていた多くの課題を解決しただけではなく、プロの視点で「私たちが気づかなかった問題」に対する解決策も提案してくれました。
商品の出し入れや梱包などの作業で邪魔にならないように考えられた、コートの最適な丈感や袖を折り返した部分のアクセントや長さ調整ができるデザインは、「オシャレ」と「機能性」が共存しており、スタッフからもとても評判がよいです。
またお客様からもお褒めの言葉をもらい、新しいユニフォームによって現場のモチベーションが上がっています。
おかげさまで機能・デザインともに、働いているスタッフ自身が「モンサンクレールブランド」を誇れるようなオリジナルユニフォームを制作することができたと思っています。