事例

「新しいユニフォーム」を着たスタッフがお店に立つことで成立する空間バランスがブランド発信に好影響を

株式会社Knot

腕時計の企画・製造・販売

https://knot-designs.com

国内営業部 / 店舗開発 安藤 拓馬 様
ギャラリーショップ部 丸山 順子 様

目的

  • 新調するユニフォームが、ブランド発信を強く意識した旗艦店の一部として重要な役割を果たすこと
  • 様々な仕掛けが施されたお店作りと連動した、オリジナリティあふれるユニフォームを制作する

結果

  • スタッフが着用して店舗に立ちお店の一部として機能した時に、成功を実感できた
  • お客様の評判も良く、新規オープンのお店のアイコンになっている

利用サービス

カスタムオーダーにワンポイントの「あしらい」で、ブランドをさりげなく主張する
オリジナリティあふれるユニフォームに

カスタムオーダーは、「予算と納期」 「リモートでの制作進行」
2つの課題を解決してくれました

現在Knotのスタッフが店頭で着ているウェアも、シタテルにお願いして制作しました。
https://weare.sitateru.com/innovation/knot/

一見シンプルなシャツに見えますが、時計を見せるために袖を九分丈にしたり、カラー、ブランドロゴの位置など細部にわたりこだわって制作し満足いく仕上がりでしたが、実際に使用すると課題も感じていました。それはシンプルなシャツが故に、体型や年齢を含めた「着こなし」に個人差が出てしまい、お店の統一感が少し薄れているということでした。

新店舗のユニフォームをフルオーダーで制作するための予算や納期の問題で悩んでいた時に、シタテルでカスタムサービスがあると聞いて早速検討しました。カスタムオーダーのWEBサイトはとても見やすくて、色や組み合わせなどパターン変更ができ、こちらの希望するイメージが検討しやすかったので、制作をお願いすることにしました。

また今回このような(コロナ禍の)状況の中、リモートで制作を進行したいと思っていましたので、オンラインで完結できた事は大変助かりました。

ブランドを発信するために、店舗の重要な一部として様々なアイデアでカスタマイズしたユニフォーム制作。
シタテルのサービスはきっちりと応えてくれました

私達の重要なコンセプトである「MADE IN JAPAN」を発信する最適な場所である京都店は、とても重要な拠点と考えて3年前から場所を探してきました。

店舗も様々なアイデアが演出されており、例えば、商品を展示するだけではなくお花をあつらえた特別なスペースを作りました。

地元の「みたて」というお花屋さんに週に1回、「いけこみ」をお願いしており、単なる演出のスペースではなく地元の企業さんと積極的に関わっていける「場」を作るという役割を果たしています。

さらに機械式の時計を展示してあるスペースでは、(マッチ式の)お香を置いて、お客様が好きな香りを選んで頂き、その香りに包まれながら時計を見ていただくような京都ならではの演出もしております。

伝統と洗練さをシンプルなデザインに反映させ細部までこだわったお店を設計していく中で、当然スタッフが着るユニフォームもお店の一部として重要だと考えていました。

今回はベースに、スタッフの着こなしスキルに頼らずにお店との統一感が出る「テーラードコート」を採用し、色や素材をカスタマイズして満足のいくアレンジができました。

ウェアの素材を検討している段階で、入り口に「ある仕掛け」をしようと思いつきました。それは同じ素材で「のれん」を作ることです。お客様がのれんをくぐり来店された時に、同じ素材と色のユニフォームのスタッフが出迎えるという演出です。統一感は勿論、お店に入った瞬間に日常と違うKnotの世界観に入っていただく効果を狙いました。

一般的にのれんは、麻などの和風の素材を使うところですが、今回カラーは藍色ですが少し光沢感のある、どちらかと言うとポリエステル系のユニフォームの素材を敢えて使い、伝統にあまり引っ張られずに新しい感覚を出しました。

スタッフがユニフォームを着てお店に立ち、お客様の反応を見た時に『上手く行った!』と実感

今回のユニフォームには、もう一つ「仕掛け」があります。胸元につけたアクセサリーです。弊社のパートナー企業さんである「京都昇苑」の組紐をブローチ風にアレンジして襟元にワンポイントで付けました。

「京都らしさ」はもちろん、パートナーさんと一緒に大切にものづくりをする「Knotらしさ」、スタッフ各自がお気に入りのデザインを付ける事で「自分らしさ」など様々な「オリジナリティー」を表現できたと思っています。さらに今後は、「栃木レザー」など他のパートナーさん達の素材を使っていければ、他の店舗でも展開できると考えています。

このように、様々な企画を落とし込んだユニフォームですが、大切なことは作ることが目的ではなく、スタッフが着用して店舗に立ちお店の一部として機能した時に初めて完成する、と考えていました。

今回は、京都店のオープンに合わせて、重要な販売戦略の一つとしてSNS配信を活用しました。仕上がったウェアを実際に着たスタッフの姿をLINEのストーリーズに毎週、お店のオープンまでカウントダウン形式で更新して行きましたが、実際に来店してくださったお客様も「あの『のれん』と『ユニフォーム』のお店だ!」と覚えていてとても評判も良く、お店のアイコン的な効果にもなりました。

また、実際に着用したスタッフも喜んでおり、他の店舗でも「京都店のユニフォームが着たい」との声も上がっており、制作に関わった裏方の一人としては大変満足しています。

ユニフォームも含めた空間演出が、Knotの物語を静かに語り、伝える雰囲気を形成した

フラッグシップとしての京都店は、セールスより「ブランド発信」が重要な使命なので、様々な仕掛けにチャレンジをしました。

まだお店をオープンして間もないですが、ブランディングの観点から見て現時点では成功していると思います。

それは、京都という土地柄と「MADE IN JAPAN」の商品を扱っているショップである事が大きな背景としてはありますが、実際の店舗内では、お客様との会話の中で素材やパーツの職人さんのお話しが自然にできている事に結果が現れています。

既存店の白いシャツとは違い新調した紺色のテーラードコートを着たスタッフが居ることで、お店の統一感が出ました。また何よりも、スタッフから発せられる言葉に対してお客様の受け止め方や反応が変わり、お客様への言葉の入り方が深くなったように感じます。

それは、他店と比べ京都のお店は会話が続くことで感じます。職人の話しから始まり、ものづくりに対する考え方などKnotブランドの背景(物語)がしっかりと伝わっているように感じます。

ブランド発信を目的とした店舗の中でウェアの果たしている役割は非常に重要です。

ぱっとお店を見渡した時にスタッフが同じウェアを着用していて個々が接客をしている風景は、お店の全体のバランスがきちっと整っている状態になっており、このユニフォームがあったからこそこの空間が成立していると感じています。シンプルな事ですが、お客様目線で考えると、見た目のイメージは非常に大事なことだと改めて思っています。

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