新ブランドのファーストコレクションを「sitateru CLOUD」を活用して生産背景をスムーズに構築
BIBLIOTHERK
目的
- 工場と取引経験がないブランドがシステムを活用しアイテム生産がスムーズに行えるか検証したい
- システムを利用しているサプライヤーの品質・納期・価格等が最適か確認する
結果
- システムの使いやすさとサポートもあり生産はスムーズに進められた
- 納品されたアイテムは満足できる仕上がりだった
- 今後もシタテルのシステムを利用してアイテム生産ができると確信
利用サービス
アパレルづくりを「知り合い」から「クラウド」へ。
「BIBLIOTHERK(図書館)」というブランド名
今年(2022年3月)、服飾大学を卒業したタイミングで、在学中に立ち上げたブランド「Ryunosuke Hata」から「BIBLIOTHERK(ビブリオテーク)」に名前を変更し、ビジネスとして本格始動しました。
「BIBLIOTHERK」とは、ドイツ語で図書館という意味です。正しいスペルは「BIBLIOTHEK」ですが、ブランド名の中に自分の名前である「R」を忍ばせており、遊び心を入れた造語をブランド名にしています。
高校時代を過ごしたドイツの生活で、ファッションに興味を持ち、デザイナーを志した原体験をモチーフにしています。
当時、友人と過ごした異国の図書館でファッションの書籍を読んだ風景が、現在のデザインコレクションの原点になっています。
ファッションビジネスの具体的な方法論が学べるスクール「me(ミー)」
大学在学中から「この業界でビジネスをするためには、ブランド運営の実務や具体的なノウハウを学ぶ必要がある」と考えていました。
服飾の大学でしたが、一般教養などの科目も受講する必要があり、現場の実践的なことを知りたかった私は少しもどかしさを感じていました。そんな時「me」という学校を知り、ダブルスクールで学ぶことを決めました。
「me」は、坂部三樹郎氏を中心とした現役で活躍されている方々が講師となり、「技術や理論を教わる場」だけではなく、海外のように自由で開かれた空気感の中、「考える力と実行する力を養うための学びが発動する場」という方針で授業が行われています。
私が希望していた「ファッションデザインに関する生きた情報やノウハウ」が得られるため、ブランドを立ち上げた今でも学ぶことは多く、現在も在籍しています。
「me」: http://www.meschool.fashion/
本格的に始めたブランド運営の最初の課題は「生産背景」の構築
在学中に立ち上げたブランド「Ryunosuke Hata」のサンプルや量産においては、知り合いや友人たちに手伝ってもらい生産していました。
しかし、ビジネスとして継続するためには、品質や生産のキャパシティに課題を感じており、ブランド名を変更したタイミングで工場の取引を始め、しっかりとした生産体制を構築したいと考えていました。
しかし、生産に必要なパターンや職出しの知識も少なく、自分のイメージしたデザインを具現化するためのノウハウも確立していませんでした。
インターネット上の情報も少なく、実際にブランドを運営されている「me」の講師へ相談をしたところ、シタテルの「sitateru CLOUD」を紹介してもらいました。
システムの向こう側にアパレル生産のプロが待機している、こんな便利なシステムがあるとは思わなかった
「sitateru CLOUD」を利用するまでは、洋服づくりは時間をかけながら工場と信頼関係を作っていかなければならないと思っていました。
生産管理は工場のプロの方とやり取りをするイメージです。実際に在学している生徒のほとんどが、そのことを前提に、業界で働くことを考えていると思います。
今回、「sitateru CLOUD」を利用して、コレクションのアイテムを制作しましたが、これまで抱いていたアパレル生産のイメージが一変しました。
当初は、システムだけで自分のイメージしたアイテムが本当にできあがるのだろうかと、少々不安もありましたが、取引した工場から納品されたものは、納期が守られていることはもちろん、品質も満足のいく仕上がりになっていました。
はじめて工場を活用し、洋服づくりにチャレンジした私が、シタテルのサポートがあったとはいえ、これまでの商習慣やビジネスフローを全く経験せずに制作できたことは大きな驚きでした。
システムは非常に使いやすく、「希望金額」「職出し」「納期」などを入力していくだけです。
「仕様書」も共通のフォーマットなので、工場との行き違いの心配もありません。またこちらが「配送しました」のボタンをクリックした後、工場からも「確認ボタン」ひとつで状況の把握ができるなど、細かい配慮もシステムに組み込まれており、初心者の私でもストレスなく生産が進んでいきました。
基本的に全てシステム内で完結しますが、問題が発生した時はシタテルの担当者がサポートしてくれるという安心感もあり、制作は順調に進みました。
新ブランド初のコレクション5アイテムを、全て「sitateru CLOUD」で制作
工場担当者と初回の顔合わせは、オンラインツールを利用しましたが、それ以外のコミュニケーションは全てシステム内のチャットでスムーズに行うことができました。
若干の修正もありましたが、問題なく対応してもらい、新ブランド初のコレクションアイテム制作を終えることができました。
また、現在進行中のデザインサンプルや量産においても、このシステムを利用できるという手応えを感じています。
これまでは、知り合いや友人に依頼して制作していたため、当日まで直しが入ったりと慌ただしく進行することがありましたが、「sitateru CLOUD」では、システムというネットワークでつながっており、その先にはプロフェッショナルの生産工場がいるため、品質や納期をしっかり担保し制作することができます。
今後のビジネス展開においても安心して依頼することができると考えています。
ブランド立ち上げの志を持つ人たちには迷わずに利用を薦めたい
今は、個人でブランドを運営していますが、「sitateru CLOUD」とシタテルのサポートを活用することで、スタッフを抱えずに生産管理部門をクラウドの中に構築することができ、生産工程を効率化することが可能となります。
さらに「マッチング機能」や「生地・附属管理購入機能」など活用することで、スタッフも最小限でブランド運営ができると確信しています。
デザイナーを志すときに企画やデザインは学ぶことができますが、工場などの生産背景をどのように探すのか、またどのように付き合い、思い描くアイテムを形にしていくのか、というところで一度は立ち止まってしまう仲間をよく見かけます。私もその中のひとりでした。
今回、シタテルを利用して感じたことは、その悩みに対するひとつの答えが「sitateru CLOUD」であるということです。
ブランドを立ち上げたい方、また少数精鋭で運営しながら生産管理で課題を抱えている方々には、迷わずこのシステムをお勧めしたいです。