導入事例

CASE

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トレンド発信のスペシャリストがプロデュースした、ホテルの建物設計から備品のデザインまで貫かれた「街づくりのコンセプト」

株式会社ウェルカム

小売及び飲食業を通したライフスタイル事業
輸入食品および加工食品等の製造・販売、カフェの運営

https://www.welcome.jp

事業開発部
小川 弘純 様
園山 ゆかり 様

目的

  • 新しいホテルづくりのコンセプトをお客様が「体験」するために、こだわったホテルの備品を制作したい
  • デザインや機能性を高い水準で満たしながら、コストパフォーマンスの高い製品づくり

結果

  • ホテルのコンセプトを理解し的を射た提案をもらえたので、制作もスムーズに進行して思い描いたアイテムを制作できた
  • デザインや機能のイメージを損なわず、価格を抑えることができた
  • アパレル制作の経験が浅かったが、丁寧なサポートで制作がスムーズに進行できた

生産したアイテム

・クッション(3色展開) ・ベッドスロー、フットスロー(2素材) ・ドライヤーケース

渋谷の新しい顔「MIYASHITA PARK(ミヤシタパーク)」に溶け込む次世代型ライフスタイルホテルの客室アイテム

「食」から「家具・雑貨」まで、良質で感度の高いライフスタイルを、独自の視点で提供し続けるライフスタイルカンパニー

ウェルカム社は、「DEAN & DELUCA」に代表されるように、世界各地のさまざまなアイテムやブランドを日本に展開している企業です。

2000年に京都の家具屋からスタートして、生活に深く関わる道具から食までを私たち独自の視点やセンスでセレクトし、ブランド展開しております。

他にも、「CIBONE」や「HAY」などのデザインセンス溢れる家具や雑貨ブランド、地域のカルチャー発信をコンセプトに据えたカフェ業態「VALLEY PARK STAND」まで、様々な事業展開を行っています。

創業から一貫して変わらない考え方は、表層的な「オシャレ感」や「トレンド」だけを追わずに、時代の要求や必然に対しても真摯に応えるポリシーを持ってブランドを進化させる柔軟さです。

たとえば、東京自由が丘の「TODAY’S SPECIAL」は震災後に展開したブランドであり、高額な商品を買わなくても、DIY精神を取り入れながら豊かに暮らしていく提案をする生活用品のマーケットです。(現在は、東京4店舗・京都・兵庫にも店舗がございます)

新しいコンセプトのホテルづくりは、私たちが蓄積してきた視点やノウハウなどの「ソフトウェア(知見)」が活かされるプロジェクトでした

渋谷区立宮下公園の再開発事業は、2015年に渋谷区の公共事業のコンペティションで、三井不動産が統括して請け負うことになった事業です。

そこから渋谷区と三井不動産が中心となり、建築からクリエイターまでさまざまな分野の有識者が集まって「どのような街にするか」という座談会が発足しました。

座談会を経て渋谷区立宮下公園、商業施設、ホテルが一体となった複合施設「MIYASHITA PARK」として開発されることが決まり、本格的なプロジェクトがスタートしました。

弊社との関わりは、その官民一体となったプロジェクトの座談会に代表の横川(正紀)氏が参加したことが始まりです。

長い時間をかけて検討した結果、ホテル部分は三井不動産が手掛ける新しいホテルブランド「sequence(シークエンス)」となることが決まりました。

そして、MIYASHITA PARK全体としての調和も考慮し、「sequence MIYASHITA PARK」は渋谷に集う人々をやさしく受け入れてつなげる公園のようなホテルを目指して「PARK MIND」をコンセプトに掲げました。

その「PARK MIND」というコンセプトを具現化するためには、「食」と「インテリア」など、渋谷の街に合う生活スタイルを発信することが必要です。そこは弊社のノウハウが活かせる分野なので、ホテルの総合プロデュースという立場で参加することになりました。

本プロジェクトの規模感から言いますと、弊社の実績や業態との違和感を覚えるかも知れませんが、建築事業の実績よりも弊社の持っている「考え方や感覚」というソフトウェア、そして何よりも、私たちの形のないコンセプトを「統括して具現化できる力」を、三井不動産が評価して挑戦的に起用していただいた結果だと言えるかも知れません。

私たちが「プロデュース」したことは、お客様の「目に見えて、手に触れるものすべて」です

新しくなったMIYASHITA PARKで存在感を放つホテル「sequence MIYASHITA PARK」には、ウェルカムの考えるホテル時間の過ごし方が体験できるように、細部にまでこだわって作り込まれています。

私たちが提供するものは「価値観」そのものであり、そのことを感じていただくために、お客様が目に触れるものすべてにこだわり抜いてデザインしています。

それは情報の窓口であるWebサイトのデザインから、チェックインの方法、洗練された内装デザインから生まれる空間、そして部屋に入った時のソファの座り心地やクッションの肌触り。

さらには、朝食やコーヒーのおいしさまで、細部にわたり同じコンセプトで貫かれて作り込まれています。

日本には少なかった感度の高い洗練されたホテルを目指すために、備品の一つひとつにコンセプトを反映させる

渋谷という街の特性やオリンピックイヤーに開業する必然を考え、国際的なホテルのスタンダードとして各国に見られる設備やサービスを導入することに決めました。

目指したのは、カジュアルだけどセンス溢れる洗練されたホテルです。

近年よく見られるラフな服装でONとOFFの境界線のない人々が、自由に過ごすことができるホテルが増えてきています。

そのような感性をもつお客様は、はたしてズボンプレッサーは使うのだろうか、他に必要なサービスはないだろうかなど、従来の価値観や常識を一つずつホテルのサービスや設備に落とし込むことで、日本にはなかった新しいカルチャーをここ渋谷から提案・発信したいと考えました。

シタテルは、私たちの仕事のスタイルや考え方を理解するだけではなく、「感覚」も合うビジネスパートナー

このように、私たちが大切にしている「コンセプト」を受け止めて形にしていただける取引先を探していたところ、シタテルを紹介してもらいました。私たち自身、今回のようなホテルの立ち上げが初めてだったので、制作をお願いする取引先は、実績を重視しました。

シタテルは、「ライフスタイル系のホテル」も手掛けている安心感があり、またブランドに対する意識の高さやクオリティを落とさずにコスト面でどう折り合いをつけるかなど、提案力に魅力を感じて依頼を決めました。

特に担当の方と話をする中で、私たちのものづくりに対する感覚を共有ができることが感じられたことも大きな決め手になったと思います。

  

制作したグッズは、クッション・ベッドスロー・フットスロー・ドライヤーカバーです。やはり制作過程でも「このようなもの」を作りたいという「感覚の共有」ができていたため、制作の進行はとてもスムーズでした。

このような大掛かりなプロジェクトでは、内装インテリアなど予算のかかる建物設備を重要視してしまいがちですが、ロビーなどの内装と同じくらいお客様が直接触れる備品アイテム(クッションなど)は、やはり重要だと考えており、そのディテールには徹底的にこだわりました。

シタテルには、ファスナーの仕上げ・素材・タグへのこだわりなど、細かいリクエストにも丁寧に対応してもらいました。さらに、コストを上げずにこちらの要求に応えていただけた点は、縫製技術にもプロフェッショナルな仕事ぶりを感じました。

  

お客様から私たちが提供したかった「体験」を評価いただいたときに、はじめて今回の仕事に対しての「満足感」が得られる

今回のプロジェクトにおいて、考えていたことがきっちりと形になったという側面においては、「とてもうまくいった」と思っています。

特に社内の人的リソースを使わずに、今回のような大手企業と組んだプロジェクトをやり遂げたことに対しては、個人的には大変満足しています。

しかし私たちが、自分たちの理想とするホテルや施設をプロデュースする目的は、お客様に私たちの提供する価値を「体験」してもらうことだと考えています。

そのためには、窓からの眺めを最大限広げるために外壁のデザインを変更する交渉をしたり、ハンデキャップを持つ方でも使いやすくデザインしたドライヤーカバーやクッションの肌触りまで、すべては形のないその「体験」のためです。

新型感染症の影響も残り、ホテル業界にとっては厳しい日々が続いていますが、私たちの仕事はホテルづくりのプロデュースをして終了ではなく、伝えたかった「価値」を一人でも多くのお客様に感じていただくために継続的に力を注いでいくことです。

そして多くのお客様にご利用いただき、「評価の声」をいただけたときが、私たちにとって今回の仕事に対する本当の「満足感」を得ることができると思っています。