事例

小豆島の自然と東京をつなぎ新しい街づくりを目指すレストランのユニフォーム

カサイホールディングス株式会社

本社所在地の東京都港区(浜松町)を拠点に不動産デベロップメント事業を展開。香川県小豆島にて自社農園とホテルを経営。「瀬戸内の四季で、まちを彩る」をコンセプトに地方と東京をつないだユニークでハートフルな街づくりを目指しており、ホテルや飲食にとどまらない多角的なビジネスを展開している。


https://kasai-hd.jp/



夕陽ヶ丘食堂

「和むのに、新しい。」をコンセプトに、2022年7月オープンのオールデイダイニングレストラン。カサイホールディングスが手掛ける浜松町エリア3店舗目の飲食店として、会社の目指すコンセプトをさらに推し進め、新たな街づくりを目指す。


https://kasai-hd.jp/yuhigaoka-shokudou/teaser/


企画マネジメント マーケティング 松本 瑠佳 様
シェフ 高嶋 一隆 様
マネージャー 冷水 弘尚 様

目的

  • 会社のビジョンと新しくオープンするレストランのコンセプトを体現するためのユニフォームを制作したい
  • 企業理念やものづくりに対する姿勢に共感する会社に、店舗の考え方を理解したユニフォームを提案してもらいたい

結果

  • 店舗コンセプトに対して、的確な提案や情報をもらうことができたため、イメージしていたユニフォームのデザインを形にすることができた
  • シタテルとはビジネスに対する考え方を共有できたため、今後もブランディングなどの意見交換をしていくパートナーとしてお付き合いしたい

利用サービス

企業理念に共感して制作を依頼。新店舗が目指す姿を理解した提案に価格以上の価値を実感できた

「瀬戸内の四季で、まちを彩る」を企業スローガンにした、小豆島と浜松町をつなぐ地域活性化ビジネス

カサイホールディングスは、不動産デベロップメントを中心に事業を行っている会社です。

香川県小豆島出身、創業者であり代表の笠井氏が浜松町で働いていた経緯もあり、「港区浜松町の土地を活用しながら地域に根ざしたビジネス」を展開しています。

現在浜松町エリアで、今回オープンする「夕陽ヶ丘食堂」を含め飲食店を3店舗、食のセレクトマーケット1店舗、今年(2022年)7月にオープン予定のホテル含め2軒あります。

今後同エリア内に、大正ロマンをコンセプトにしたカフェや料亭などの出店計画もあり、企業スローガンである「瀬戸内の四季で、まちを彩る」の実現に向けて、浜松町を中心とした街づくりを一歩ずつ進めています。

ビジネス街で働くお客様に自然豊かな小豆島の「ぬくもりと寛ぎ」を伝えたい

運営している飲食店や物販店舗では、小豆島の豊かな自然が育んだ野菜や果物など、地元で収穫された食材をメニューに取り入れたり、商品として販売しています。

たとえば、自社農園で収穫した柑橘系果物のオリジナルドレッシングや、名産の醤油を使った佃煮などを店舗で提供しています。

他にもオリーブやそうめん、また新鮮な海の幸など小豆島には豊富な食材が数多くありますので「夕陽ヶ丘食堂」のメニューにも積極的に取り入れていきたいと思っています。

また単なる食材のメニュー利用や物販だけでなく、スタッフ自身が小豆島を感じて、その良さをお客様に伝えることができるように、社員研修も小豆島で行いました。

社員が小豆島の魅力を体感することで、お客様に実感を込めたメニューの案内や店舗コンセプトをしっかりと伝えることができるので、他店との差別化になると同時に社員のモチベーション向上になると考えています。

夕陽ヶ丘食堂の目指す店舗の姿と個性(オリジナリティ)

この度オープンする「夕陽ヶ丘食堂」は、「和むのに、新しい。」をコンセプトにした店舗づくりを行っています。

店名に「食堂」をつけたのは、少し懐かしいイメージや「和」のテイストもとり入れて、浜松町というビジネス中心の街で、ほっと一息ついていただけるような店舗にしたいという想いからです。

とくに、女性客層を意識してお酒のラインナップを揃えたり、開放的で明るい店内には植物を多く配置をしており、チェーン店にはない個性を目指しています。

コンセプトに合わせた「店作り」と「服作り」

今回制作したユニフォームは、2種類のエプロンと調理部門のコックコート、ホール担当のシャツ、そして共通のパンツを制作しました。

エプロンは、胸当て部分を折り込めば、サロンエプロンに簡単に変わる2way仕様のものを採用しています。

建物の外観や内装は、店舗のコンセプトである「和むのに、新しい。」を感じていただくためにモダンな中にも柔らかな雰囲気を感じてもらうよう設計しました。

そして当初より、その中で働くスタッフと着用するユニフォームは、店に調和しながらコンセプトを体現する大きな役割があると考えていました。

そこでスタッフ全員が着用するエプロンには、店舗を象徴するロゴマークを正面に刺繍。接客の際、真っ先にお客様の目に飛び込んでくるロゴには、「ブランドを背負って真心込めた接客をしたい」という熱い想いを込めています。

また、ホール担当のシャツの色には特にこだわり、「玉ねぎ染め」という天然色素の染色技術を使った素材を採用しました。

環境に優しいだけではなく、オニオンベージュの自然な風合いは店舗の雰囲気にとても合っており、小豆島の自然や会社の目指す「ぬくもりと寛ぎ」をお客様に感じていただきたいと思っています。

弊社とシタテルのビジネスモデルやコンセプトは、業界は異なるが共感する部分が多い

以前より、今度ユニフォームを制作する際は、シタテルにお声がけしようと決めていました。

それは、シタテルのビジネスモデルやコンセプトに共感していたことが大きな理由です。

「国内(とくに地方)の縫製工場をネットワーク化してアパレル業界を活性化させる」という考え方は、弊社の「地方と都市を結ぶ」というテーマと共通する部分もありました。

ユニフォームを検討する際、大量のカタログの中からこちらが希望する商品を選び、その見積り価格で決定していくという、従来のプロセスに大きな疑問を感じていました。

価格競争になれば、国内の製造工場にも影響するだけではなく、海外メーカーとの比較になります。

弊社の事業もまた、食材や商品・備品など多くの取引先に支えられています。そして地方との共生を理想としています。

そのため、取引先とは価格や条件だけでない長期的で良好な関係を築いていくよう心がけていますし、それが会社のビジネスに対する考え方の基本になっています。

業界は異なりますが、同じような志を持ってビジネス展開をされているシタテルに共感を覚え、物品の取引きにとどまらず、今後もさまざまな情報交換を行っていきたいと考え、依頼を決めました。

仕入先のチャンネルも多く、ブランドに合わせた理想のユニフォームをコーディネートしてもらえた

一般的に、商品はその会社と取引きのある特定のメーカーから選ばなくてはなくてはなりません。

たとえば、シャツは気に入った商品があるけど、コックコートは他のメーカーの商品を購入したい、という場合は対応ができません。

その点シタテルは、会社のブランディングや店舗のコンセプトに合わせて、各メーカーからアイテムをピックアップし、コーディネート提案してもらえたので、私たちの理想としているユニフォームになりました。

「良い店舗づくり」「良いまちづくり」を目指して

夕陽ヶ丘食堂は(2022年)7月1日にオープンしました。この職場で出会った新しいスタッフが多い店舗ですが、自分たちも店舗と一緒に日々成長していきたいと思っています。

「夕陽ヶ丘食堂」の店内には、小豆島のライブ映像を流しており、リアルタイムで小豆島と繋がりを感じることができます。まさに「瀬戸内の四季で、まちを彩る」仕掛けです。

新しい試みがたくさん詰まった店舗で、お客様に「瀬戸内」の空気を感じて「和んで」いただきたいと同時に、私たちスタッフ一同「良い店舗づくり」、そして「良いまちづくり」を目指していきたいと思っています。

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