事例

健康志向とおいしさの両立を追求したスイーツ店が、ユニフォームを通して「ブランドの本質」を発信

株式会社ファブ(FAB,inc.)

アパレル店舗・ECサイトの運営、スイーツ店舗・ECサイトの運営、システムサービスの提供


BEYOND SWEETS(ビヨンドスイーツ)


原材料や製法にこだわり、健康上の理由などからスイーツを制限している方においしいスイーツを提供することをコンセプトとしている洋菓子ブランド。これまでのスイーツの常識や枠を超えた商品づくりに挑戦している。

https://www.beyondsweets.com/

BEYOND SWEETS ブランドマネージャー
島村 ピコ 可奈 様

目的

  • 新しいコンセプトの洋菓子を象徴するユニフォームを制作したい
  • 既製品にはない、ブランドイメージに合ったオリジナリティのあるユニフォームを予算内で制作したい

結果

  • ブランドのコンセプトが感じられるイメージ通りのデザインのユニフォームが完成した
  • ベースとなるデザインをカスタマイズすることでオリジナリティのあるユニフォームになった
  • 制作のプロセスにおいて、アパレルのプロの意見がとても役に立った

利用サービス

「挑戦的な商品開発」と「おしゃれ感」を融合させたデザインをカスタマイズができるサービスを活用して実現

アパレルのECサイト運営会社がスイーツ事業を始めた理由

株式会社FABは、本社を広島に構え、主力事業としてアパレルのECサービスを展開しています。

社長である福田氏は、かつてフォトブック事業を立ち上げ、全国的に注目を集めたベンチャー企業のパイオニアでもあります。

福田社長は現在でも、自身の経験を活かして講演会を通じて起業家をサポートし、新たな事業に積極的に取り組む姿勢を貫いています。

スイーツの製造・販売事業を立ち上げた背景には、福田氏のご家族が療養中に「大好きなスイーツを食べられなかった」という経験が心に深く残り、「病気や健康上の理由でスイーツが制限される人々のために商品を開発したい」という強い想いが、「BEYOND SWEETS」の立ち上げにつながりました。

表層的な健康志向とは一線を画する「科学的アプローチ」をベースにした商品開発

このような背景から、「スイーツが食べられない人向けのスイーツの開発」は、一過性の健康ブームに乗ったものではなく、医学・科学的な根拠に基づく必要がありました。

「BEYOND SWEETS」の商品は、体への効果や影響を考慮して3つのカテゴリーに分かれています。

「BEYOND 1」は、ダイエットや美容に関心のある方向け。

「BEYOND 2」は、スポーツに対する意識が高かったり、健康に不安を感じている方にも、安心して召し上がっていただけるメディカル仕様の商品として提供しており、糖尿病の方でも安心して食べていただける商品です。

そして、「BEYOND 3」は、原材料を厳しく管理して製造された、8大アレルゲンを摂取できない方、動物性食品を使用しないプラントベースの商品となっています。

このように、それぞれの目的に応じて原材料や製造方法が最適化され、お客様のニーズに合わせてカテゴリー別に製造・販売を行っています。

材料の制約を守りながら、高級スイーツとしての「おいしさ」と「見た目」を追求する挑戦的なブランド

「BEYOND SWEETS」は、表参道の店舗に来店いただく感度の高いお客様の期待に応えられるよう、一流のパティシェが作る洋菓子の味やフォルムを追求しています。

私自身、フランスや国内の洋菓子店で修行し、前職ではメディアでも知名度の高いパティシェの元でスイーツを学んできました。

経験上、洋菓子のおいしさは、砂糖・バター・卵など上質な材料をふんだんに使うことが前提でしたが、「BEYOND SWEETS」ではそれらの材料を使用せずにおいしいケーキを作らなければなりませんでした。

そのため、パティシェとして培ってきた経験や従来の常識を一度リセットする必要がありました。

甘味に関しては、砂糖よりも甘みが強く、腸で吸収されにくい「羅漢果(ラカンカ)」や「アガベ」を使用しています。

さらに一般に流通されていない高品質な材料を選ぶことで、体への負担を軽減しつつ、しっかりと甘みを感じ、スイーツを食べたあとの満足感が得られるよう商品を提供しています。

また小麦や卵は、味よりもその「性質」がお菓子作りに必要不可欠な材料ですが、「アレルゲン対応の商品」には使用できません。

そのため、材料の置き換えや調理方法を工夫するなど、試行錯誤の連続で大変苦労しましたが、質を損なうことなく商品化できたことには満足しています。

このように医学・科学的な裏付けと一流洋菓子店のクオリティを両立させることが、私たちの商品開発とブランディングの軸となっています。

店舗のオープンに向けて、すべての段取りを同時進行で準備

私は以前からパティシエの仕事だけではなく、ブランディングにも興味があったので、新ブランドの立ち上げは、非常にやりがいのあるものでした。

このプロジェクトのスタートと同時に統括を任されてから、約1年が経ちますが、当時は、店舗出店とブランドコンセプト・オープンまでのスケジュールまでは確定していましたが、商品開発・店舗設計・運営・プロモーションなどは、急ピッチで同時進行しながら準備を進める必要がありました。

オープンまでは多忙を極めましたが、気づけば挑戦的な新しいブランドが誕生しており、商品はもちろんのこと店舗の内外装からスタッフのユニフォームに至るまで、目指すブランドが表現されており、とても満足しています。

スタッフのユニフォームはブランドのコンセプトを伝えるための重要なツール

ユニフォーム制作において、これまで既製品から商品を選択することはありましたが、オリジナルのユニフォーム制作は初めての経験となりました。

予算は限られていましたが、「提供する商品のクオリティは保ちつつ、実用性があり健康に配慮されている」というブランドコンセプトをユニフォームで表現したいと考えていました。

店舗が表参道ということもあり、顧客の感性や最新のトレンドを考慮し、まずは「おしゃれ」であることが不可欠だと感じました。

ただし、私たちが目指すのは「今までにないスイーツ」であるため、そのイメージに合わせて一般的なユニフォームではなく、オリジナリティを追求したいと考えました。

カスタマイズができるユニフォーム制作サービスを利用することで、予算内で最大限の「オリジナリティ」を発揮

前職でも、シタテルを活用してフルオーダーのユニフォームを採用していたこともあり、以前より社名だけは知っていましたが、情報収集をしていくとシタテルにはカスタマイズができるユニフォーム制作のサービスがあることを知りました。

このサービスでは、いくつかの基本デザインパターンの中から自分の要望に沿ってカスタマイズしていくことができます。

フルオーダーと比べて予算が抑えられ、他社の既製品よりもデザインが優れているラインナップが用意されていたので、早速問い合わせをしました。

打ち合わせでは、最初にお店のコンセプトを説明した後、シタテルの担当者からいくつかの提案を受けることができました。

「医学・科学的に研究されていること」「おしゃれであること」を両立したデザインにしてほしいという難しいリクエストをさせていただきましたが、シタテルからはイメージが合う素晴らしい提案をもらいました。

私たちのブランドを理解したシタテル担当者の的確なアドバイスで、満足行く仕上がり

提案された白衣風のフォルムのユニフォームは、「ラボ」や「研究員」を連想させる一方で、色味や素材感によりトレンド感も演出されている素敵なデザインとなっており、直感的に「これだ!」と感じました。

最初に紙の提案書を見た時、「少し平凡かな」と感じましたが、シタテルの担当者からは「実際に着用すると違った印象になりますよ」とアドバイスがあったので、サンプルを試着して検討することにしました。

その後、届いたサンプルに袖を通してみると、想像以上の素敵な仕上がりに驚き、この時はさすがアパレルのプロだなと感動しました。

その後、選択した基本のデザインをベースに、生地やボタンをカスタマイズすることで全体の質感や印象をイメージに近づけ、さらにオリジナリティをもたせました。

とくに、自然なシワが高級感を演出している生地の質感が気に入っています。

私自身も時々着用することがありますが、軽くて動きやすく着心地も良いです。お客様からも「ステキですね!というお褒めの言葉をいただき、スタッフも喜んでいます。

パティシェとして大きな挑戦をした結果、お客様に喜んでいただけた瞬間が幸せ

店頭に立つと、糖質やアレルギーなどの材料を気にせずに楽しそうにショーケースの中のケーキを選んでいるお客様を見かけます。

そのようなお客様と接するときはとても充実感があり、このブランドを立ち上げてよかったと感じています。

「BEYOND SWEETS」が従来の健康志向のスイーツような素朴な見た目や甘みが弱い商品ではなく、ケーキのおいしさにも見た目にも徹底的にこだわるのは、お客様がスイーツを選ぶときの幸せな気持ちをを大切にしているからです。

食に制限のあるお客様が久しぶりにケーキを楽しんでいただき、そして再びお店に足を運んでもらえたときには、本当に幸せな気持ちになります。

今後は地方でもポップアップ店舗などを展開していき、スイーツを超えたスイーツ「BEYOND SWEETS」が「求める人たち」に一人でも多く届けられるように、商品開発やサービスにさらに磨きをかけていきたいと考えています。

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