事例

子どもたちの未来のために 東急とVIVITAが仕掛ける「ものづくり」プロジェクトには、 衣服づくりのプロのサポートが不可欠でした

VIVITA JAPAN 株式会社

子どもたちが生み出すアイデアをカタチにするシード・アクセラレーター事業会社

https://vivita.jp


VIVITA ARTISAN CLOTHES PROJECT

https://note.com/vivita_note/n/n3874997070c5

プランナー/コミュニケーター
境 理恵 様

目的

  • 新しいプロジェクトを実現させるために、会社のコンセプトを理解して衣服生産を実現できるパートナーを探していた
  • 生産〜販売までのサポートをしてほしい

結果

  • 衣服生産のプロフェッショナルとしてサポートしてもらえた
  • シタテルが提供するプラットフォームを使い、ローリスクで販売に挑戦できた

利用サービス

職人の知恵や技術、デジタルを使った生産システム、アパレル業界の持続可能な取り組みなど、子どもたちにとって多くの発見があるイベントに

ものづくりを通して人々の「生きるちから」を育て、新しい社会作りに取り組むコミュニティ

VIVITA(ヴィヴィータ)は、日本国内をはじめ世界に11ヶ所の拠点を構え、子どもたちのためのクリエイティブラーニングスペース「VIVISTOP」の運営や、アイデアを具現化するツールの開発、自律共生のためのグローバルなコミュニティを構築しています。

予測不能な未来において、自分たちで生きていけるようになっておくことはとても重要です。

さまざまな制約から開放され人間らしい自由な暮らしをするために、自分たちの手に「つくる力」を取り戻し、自律的に生きていけるようにすることは、とても大切なことだと私たちは考えています。

感性豊かなアートや新しい技術を活用して個人のエンパワーメントを促し、新しい社会をつくっていくことが、私達の目標でもありミッションでもあります。

「VIVITA ARTISAN CLOTHES プロジェクト」は、子どもたちが持つクリエイティブな発想を引き出すだけではなく、それを社会とつなげる試み

今回の「VIVITA ARTISAN CLOTHES プロジェクト」は、私が仲間と一緒に企画して社内にチームを作るところから始まりました。

このプロジェクトを立ち上げた動機は、「子どもたちの感性や生み出すものを、もっと社会とシームレスにつなぎたい」と考えたからです。

現在各拠点で展開しているクリエイティブラーニングスペース「VIVISTOP」は、子どもたちが自由な好奇心でモノづくりが行える場所です。

しかし、日々の活動の中で生み出される素晴らしい発想が、そのスペースの中だけに閉じて完結してしまいがちになるという課題も感じていました。

そこで新しく「VIVITA ARTISAN」を立ち上げ、子どもたちが実社会のプロの仕事(職人=アルチザン)に触れながら、ものづくりの科学や歴史を学び、アイデアをかたちにして社会に発信するプロジェクトを企画しました。

最初の企画として、「VIVITA ARTISAN SHOES プロジェクト in 神戸」を実施。

クリエイターやシューズメーカーのサポートで子どもたちが「神戸の街に合う靴」というテーマでデザインに取り組み、プロトタイプを制作してプレゼンテーションまで行いました。

そして今回、プロジェクトの第2弾として「VIVITA ARTISAN CLOTHES プロジェクト」を企画。

以前より交流のあった東急株式会社へこの企画を提案したところ採用して頂くことになり、第一線で活躍するアルチザンやクリエイターと一緒に、子どもたちが衣服づくりに挑戦するプロジェクトが始動しました。

衣服という商品にするためには、それぞれの分野のプロの協力が必要

このプロジェクトは、子どもたちがいつか叶えたい「最高の一日」をモチーフとして、「特別な日の、特別な一着」をデザインし、実際にサンプルを制作。

それを製品として販売するというものです。

子どもたちが衣服をデザインする際のサポートを、新進気鋭のファッションブランド「Koike.」のデザイナー小池優子さん、服飾の専門学校エスモードジャポンの学生さんたちにお願いしました。

発想を形にする方法や技術的なアドバイスはもちろんでしたが、一人のクリエイターとしての生き方やものづくりに対する考え方を参加者と共有することで、子どもたちにとって新たな分野や考え方に触れる機会にしたいと思っていました。

またデザインしたものを製品化するにあたり、プロの知見やノウハウが必要になるため、その部分をシタテルさんに依頼することにしました。

衣服作りの歴史や技術、アイテムやディテールの種類、生産のプロセスなどに触れるレクチャーとサンプル制作をお願いし、同時に「衣服生産の分野が抱える社会的な課題と持続可能な未来の衣服づくり」というテーマで、プロジェクト最終日のオープンイベントの講演についてもお願いしました。

シタテルさんが、デジタルを駆使した新しい衣服づくりを目指している企業であることを伝えることで、子どもたちと一緒に衣服づくりの「未来」を考えるよいきっかけにもなったと思います。

在庫を持たずに販売できるサービスのおかげで、子どもたちが衣服づくりを通じて社会との繋がりを意識できた

プロジェクトに参加した子どもたちがデザインした衣服を、制作するだけではなく「商品」として販売することはとても重要だと考えていました。

実際に値付けし販売することは、子どもたちの活動が社会という開かれた場所とつながる意味をもつからです。

販売においては、シタテルさんが提供している「sitateru CLOUD 販売支援」を活用し実現することができました。

子どもたちにとって自分が制作した物が実際にECサイトで販売されているということは、リアリティを感じてもらう重要な要素になったと思います。

在庫を持たずにECサイトで販売できるため、運営側にもメリットがありましたし、何よりもサンプルを記念に持ち帰るだけのイベントにならず、実際に販売する商品を作ったことが企画の質を高めることにつながったと感じています。

自分自身で生き抜く力を磨くため、ものづくりを通して社会との関わり合い方を学ぶ

今回のプロジェクトの主旨は、第一線で活躍するアルチザンやクリエイターと共創しながら自分の中にあるものをアウトプットして衣服を作り、それを世界に向けて発信するという流れを、子どもたちと一緒に経験することです。

それは、VIVITAの大きな考え方である「自分の手で、未来をつくることができる」という体験そのものになりました。

また、ものづくりに多くの人が関わることを実感できたことで、社会や人とのつながりを感じたことも収穫のひとつになったと思います。

今回シタテルさんとご一緒にして感じたことは、新しい衣服生産の仕組みや商流が生まれてきたことで、ますます誰でも作り手になれる時代になったということです。

私たちも大きな可能性を感じましたし、子どもたちも「自分にもできる」と実感できたのではないでしょうか。
シタテルさんとは今後とも良いパートナーシップを築きながら、サポートをお願いしたいと考えています。

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