事例

新しいタレント像「VRアイドル」のプロモーションとして、 戦略的なグッズ制作に挑戦

株式会社岩本町芸能社

VRタレントのマネジメント・企画・運営


https://rbc-geino.com

VRアイドル「えのぐ」グッズ開発部
ご担当者 様

目的

  • 従来のアイドルグッズとは異なる、商品自体が話題を創り出すファングッズを企画・制作したい
  • コンセプトや企画意図を理解して、それを具現化できる取引先と制作したい

結果

  • 戦略や企画意図を理解して、アパレル制作のノウハウを背景にした良い提案をもらえた
  • クラウドサービスにより、効率的な制作進行・販売管理ができた

利用サービス

話題を創出する戦略的デザインを施したVRアイドル総柄の「オリジナルパジャマ」と「クッション」

バーチャル空間を舞台に活動するタレントたちですが、ファンの皆様に支えられながら一般的なアイドルと同じように夢を追いかけています

弊社は、バーチャルタレントのマネージメントを専門とする芸能事務所です。所属するタレントたちはバーチャル空間を拠点に活動し、ライブやイベントなどの興業をしています。

ファンの皆様がヘッドマウントディスプレイを着用しておこなうVR握手会も全国で開催しました。

今年でグループ結成4年目を迎える弊社のアイドルグループ「えのぐ」は、VRアイドル・バーチャルアイドルが一般的なアイドルと同じように存在することが当たり前になる世界を目指して活動をしています。

私はそんな「えのぐ」を含む、岩本町芸能社所属タレントのグッズ企画・制作を担当しています。

※今回は匿名での取材対応となりますことをご了承ください。

両極端な結果がでるファングッズのMD(マーチャンダイジング)戦略の難しさ

コロナ禍で活動が制限され、ライブなどのイベントが普段通り開催できないなど、少なからず影響を受けました。

当初より、タレントとファンの皆様がライブや握手会を通して交流できる「現場」を大切にしてきましたので、運営戦略の大きな見直しを迫られました。

とくに、イベントで販売することが難しくなったグッズの展開など、運営するための収益につながるビジネスをどのように軌道修正するかが大きな課題でした。

ファングッズの中でもアパレル商品は、アイドル・ライブとの親和性が高いと思っています。

しかしどんな商品も、「売れる」かどうかは、商品の魅力だけでなく、販売の環境によって大きく左右されます。同じ商品でも、会場で販売するのとオンラインのみで販売するのでは、売れ行きに大きな差が生まれることを実感しました。

現場での販売機会が減った今、ファンの皆様にとって本当に魅力的なグッズとは何かを課題として再考する必要がありました。

「アイドル✕アパレル」の可能性を感じてさまざまな企画を検討していたが、実現できる方法論や具体的な手段が不明確だった

以前より「アイドル✕アパレル」の可能性は感じていましたし、いくつかの企画も検討していました。

Tシャツやタオルなどの制作販売は、以前よりお取引がある企業様へオーダーする座組みはできていましたが、「もっとお客様にとって価値の高い商品開発をするためにはどうすればよいのか」を考えていました。

そんな時シタテルさんから提案を受ける機会がありました。

過去の制作事例も「sitateru CLOUD 販売支援」という製造から物流までカバーしたECサイトによる販売サービスも魅力的でしたので、「この会社とだったら面白い企画ができそうだ」と考え、グッズ制作の相談をすることにしました。

商品自体に話題性があって情報の展開力があるグッズ企画を目指す

私の考えていたグッズ制作の企画は、製造して販売するだけではなく、お客様にとって付加価値の高い施策と連動したものでした。ただ商品を制作・販売するのではなく、商品自体に話題性があって、情報の展開力がある施策として企画の骨子を作りたいと考えていました。

シタテルさんは、製造や販売をクラウドで管理する仕組みを持っているだけではなく、こちらの企画意図やブランド戦略をしっかりと理解して、それを踏まえた企画提案いただきました。

攻めたファングッズを制作して話題を作り、VRアイドル認知のトリガー(きっかけ)にする戦略

現在、情勢的にライブ会場に足を運んでいただくことが難しいお客様もいらっしゃるため、オンラインツールを活用したトーク会などの施策を定期的に実施しています。

ファンの皆様は、タレントのTシャツを着たり、背景にグッズを置いたりなど、タレントと画面越しで行うコミュニケーションを積極的に対応してくださるので、自宅で使えてかつオンラインイベントでタレントとの間で話題になるようなグッズが良いのではと考えました。

これが今回制作した、自宅で楽しむトーク会で着用してもらうための「パジャマ」や「クッション」の企画背景です。

デザインも無難なワンポイントのロゴではなく、「なんだこれ!笑」とファンの皆様の間で話題になるようなデザインにチャレンジをしたい!と思い、シタテルさんに「『大成功か大失敗』くらい攻めたデザインにしたい」という考え方を伝えて複数のデザイン案を提案していただきました。

最終的に決定したデザインは、「えのぐ」メンバーの全身写真を大胆に使用した、総柄のパジャマとクッションでした。

スタイリッシュになりすぎず、またベタでもないバランスの取れた完成度の高いデザインで、こちらの意思を組んでもらった提案だったのが大きな理由です。

やはり、アパレル制作のノウハウに裏付けされたシタテルさんならでのデザイン提案で、とても気に入りました。

色々な仕掛けをしながら「売れる」機会を虎視眈々と狙う

今回のパジャマとクッションの制作は、マーケティング戦略と連動した企画で、狙いはグッズ販売としての事業収入よりも、インパクトのあるプロモーション効果です。

バーチャルタレント・VRアイドルは、まだまだ一般の方への認知度も低いのが現実です。しかし、彼女たちは大変魅力的ですし、その魅力が正しくまっすぐに届けば、大きな反響をいただけると思っています。

だからこそ、私たちは常にその機会を伺っているので、従来のような考え方のグッズ制作だけではなく、マーケティング戦略の一環としてグッズを作り、話題を生むきっかけとなる「ワンチャンス」を掴みたいと考えています。そのためには、何度でも挑戦したいと思っています。

グッズの製造だけではなく販売から物流までお任せできるサービスは、仕掛けや企画に注力できるので大変助かります

シタテルによる企画やデザインの提案サポートだけではなく、「sitateru CLOUD販売支援」サービスはとてもいいサービスだと思います。

私たち利用者にもわかりやすいインターフェイスでしたし、使いやすかったです。

デザインが決まった後は、製造から販売サイトの立ち上げまですべてお任せで進行できました。

これだけ複雑な工程を自分たちだけで実施しようとすると工数もかかり、また外部とのチャンネルが増えていきます。

結果として管理やコミュニケーションにコストがかかりますが、「sitateru CLOUD 販売支援」を使うと一元化され、スムーズな進行管理ができました。

今後も、シタテルさんの「企画・デザインの提案力」と「クラウドを利用した効率的なグッズ制作の仕組み」を利用し、私たちは戦略や企画に注力することで価値の高いグッズを制作していきたいと思います。

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