事例

アパレルグッズのさまざまな可能性を模索しながら、 長期的な視点の新規事業を仕掛けるIT大手企業の挑戦とは

株式会社アプリボット

スマートフォン等次世代端末を利用した

各種情報提供サービスの企画・制作・運営


https://www.applibot.co.jp

新規事業室 MD事業部 事業部長
森 将大 様

目的

  • デザイナーの制作意図を理解し具現化できる会社と取引したい
  • 企画から制作、販売までワンストップサービスを使い、効率的な新規事業をスタートさせたい

結果

  • 戦略やデザインの意図を理解した提案をもとにこだわりのアイテムが完成した
  • プロジェクトの一体感を出すことができ、製品のクオリティに好影響を与えた
  • 「sitateruCLOUD販売支援」を利用することで、手間のかからないECサイトの立ち上げと運営ができた

利用サービス

IPコンテンツを活用した、クリエイターこだわりのアパレル製品

新規事業を創出するためには情報の収集と分析だけでなく、「自社の強み」を組み合わせることが重要

サイバーエージェント社は大きく分けると、広告・ゲーム・メディアの3つの事業を軸に展開しており、私はその中のゲーム事業を手掛けている会社「アプリポッド」に在籍しております。

入社後ソーシャルゲームのプロデュースやプロジェクトマネージメントに関わった後、現在はゲームと親和性の高い事業開発や新しいビジネスチャンスのありそうな新規市場開拓を中心に、いくつかのプロジェクトを同時に進めています。

私の統括している部署は「新規事業室」になります。大きな命題としては、「IPコンテンツをはじめとした自社資産を最大限に活用したビジネスモデル」と、広い意味での「ブルー・オーシャン戦略をベースとしたビジネスモデル」の2つの事業開発です。

新しいビジネスモデルを創出すると一口に言っても、そう簡単ではありません。海外をはじめ多くの情報にアンテナを張り巡らせて情報収集していますが、「自分たちの強みをどのように活かすか」という観点がないと、いくら儲かりそうな市場であってもうまくいかないと思っています。

当然、異業種に参入してもより多くのノウハウを蓄積している会社や、既存の市場をしっかりと押さえている大手には敵いません。やはり、常に「市場」と「自社の強み」の2軸で新規の取り組みを考えていかなければならないと思います。

「アパレル制作」に挑戦した理由

「ゲーム事業」は、デジタルコンテンツを使ったサービス提供なので、ネットサービスとして多くのユーザーに利用していただいています。

しかし一方で、顧客一人ひとりの「生」の声が拾いにくいという特性があります。

販促も、メディアを使った大掛かりなものからリアルな交流イベント、またネットを利用したデジタルならではのプロモーションなどさまざまな施策を行ってきましたが、既存の取り組み以外の新しいチャレンジができそうなアプローチ方法を模索していました。

このような背景から、アパレルというリアルなアイテムを新たなプロモーションに活用したり、ファンエンゲージメントを深堀りするための施策として利用したいと考えました。

クリエイティブの価値を高め「新しい価値として提供すること」が、他社との差別化戦略

弊社は、「SSS(トリプル・エス)」というクリエイティブスタジオを自社に持っており、そこには、SNSのフォロワーが何万人もいる業界では著名なクリエイターが複数在籍をしています。

会社としては、彼らの才能をコラボレーションさせることで生まれるアウトプットを「新しい価値」として考えており、それを提供することが競争の激しいゲーム事業、並びにその周辺事業において、他社との大きな差別化になると考えています。

私の役割はクリエイターたちの才能を最大限に引き出し、彼らが表現したいクリエイティブをビジネス戦略につなげて、中長期的にロードマップに落とし込むことです。

アパレルグッズの制作は、そういった弊社の強みや狙いを最大限に反映できるアイテムになる大きな可能性があったため、良いスピード感の中でプロジェクトとしてスタートしました。

シタテルにお願いした大きな理由は、クリエイティブに対する意識の高さ

このような背景の中、Tシャツなどのアパレルグッズ制作に取り組んだわけですが、取引先はノベルティ制作で弊社と取引実績のある会社など、7~8社ほどから選定させてもらいました。

シタテルが他の取引先と大きく違った点は、まず「スピード感」でした。営業的なレスポンスの良さはもちろん、こちらの意図を組んだ解決策の提示が非常に早かったです。

担当者と世代が近いことや、ベンチャー志向の社風も親近感がわき、今後のコミュニケーションもスムーズにできると確信したことも大きなポイントでした。

さらに他のグッズ制作会社と決定的だった違いは、クリエイティブに対する理解が深いことでした。

これから制作しようとしている商品のコンセプトを理解して制作することは、私たちの目指している商品ができるかどうかに関わる重要な問題です。
そういったさまざまな視点で検討した結果、シタテルへ制作をお願いすることに決めました。

クリエイターのイメージを具現化するためには、制作意図を理解したアパレルのプロの技術とサポートが必須

クリエイティブを重要視して製品を制作することが会社の命題ですので、デザインには徹底的にこだわりました。

アパレルグッズ制作がはじめての経験だったため、リクエストや相談をたくさんさせていただきました。

しかしシタテルは、制作意図や表現したいことを理解するだけではなく、直前の仕様変更などムリな注文に対しても「それはできない」ではなくしっかりと「代替案」を提案してくれました。

クリエイターの「こだわり」に対して、具体的な素材や加工方法など何パターンも「提案」していただいたことは、全体を統括している私だけではなく、クリエイターたちからも大きな信頼を得ることができました。

結果として単なる取引先ではなく、プロジェクトメンバーの一員のような距離感となり、仕事をスムーズに進めることができました。

製品のディテールにこだわった理由は、クリエイターの創造性と販売戦略を両立させるため

仕上がった製品へのこだわりは数多くあります。

例えば、通常のプリントに刺繍などの加工方法を使いロゴやイラストの表現を変えたり、ボディー(ベースとなるプリント加工前の生地)の厚みや肌触りなどにも細かい配慮をするなど、さまざまなチャレンジをしています。

その「こだわり」は単なるクリエイターの自己満足ではなく、凝った表現をすることでゲームに思い入れのあるファンに対しても魅力的なメッセージになり、ゲーム内容を知らなくてもファッションアイテムとしてのクオリティに興味をもってもらうことや認知を広げるための戦略になると考えました。

完成後、IPを提供いただいたお客様からは「従来からのファンだけではなく、このゲームを認知していなかった新しいファン層に対しても良いアプローチになった」とのコメントをいただきました。

「sitateru CLOUD 販売支援」は、自分たちの本来の仕事に集中できる、制作から販売までおまかせのワンストップサービス

今回のアパレルグッズは、イメージを具現化することや制作だけではなく、「sitateru CLOUD 販売支援」を利用して、ECサイトの構築や販売・発送まですべてをシタテルにサポートしてもらいました。

戦略に沿って、クオリティの高い商品を作るまでが私たちの重要なミッションであるため、ネット販売や在庫の管理、物流作業に手間をかけたくありません。

そのための時間と労力は、次の企画や制作に当てることで仕事の効率化を図っていきたいと考えていたので、ECサイトの制作・運営から物流、代金回収までカバーしているこのサービスは非常にありがたかったです。

機能や操作方法も「かゆいところに手が届く」作りになっており、非常に使いやすく、すぐにECサイトが運用できました。また初期費用がかからないとこも大きなポイントです。

他サービスとも比較検討しましたが、「sitateru CLOUD 販売支援」はアパレルを販売するための洗練されたデザインと構成になっているところも、採用の大きなポイントでした。他のサービスは、一般の方でも利用しやすい仕様になっているためでしょうか、販売サイトのデザインが私たちのイメージとは違うと感じました。

シタテルには、技術力に裏打ちされたコンサル営業とそれを効率的に運用できるシステムがある

今回シタテルには、アパレル制作を企画の段階からサポートしていただき、また「sitateru CLOUD 販売支援」を利用して、ECサイトの構築・販売・発送まで総合的に依頼することができました。

私たちのような非アパレル事業社でも、クオリティの高い製品を制作し販売したい企業にとっては、すべての機能が詰まった、とても魅力的なサービスであると思います。今後も、継続して利用していきたいと思っています。

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