事例

「埼玉西武ライオンズ」とコラボレーションが実現した新しいアパレルブランド「TEN PLUS」のコンセプト

株式会社アカツキ / TEN PLUS(テンプラス)

株式会社アカツキ

https://aktsk.jp


ゲーム事業を軸に、エンターテインメント全般にわたり事業を展開するIPプロデュースカンパニー。ゲームやアプリ開発、新しいデジタルコミック「webtoon」事業への参画、またYouTubeチャンネル「クマーバチャンネル」など、キッズ向けIPの創出とプロデュースなど多方面に事業展開している


TEN PLUS(テンプラス)

https://tenplus.jp


株式会社アカツキの「IP創出事業」として社内ベンチャー的に立ち上げられたアパレルブランド。「“かっこいいだけじゃないTシャツ”を届ける」をコンセプトに掲げてストリート系のカジュアルウエアを展開

モバイルゲーム事業部
デザイナー 小畑 公良 様

目的

  • 経験のない服作りのサポートを得たい
  • 社内ベンチャー企画のため少ないマンパワーで効率的にアパレル制作をしたい

結果

  • こだわったクリエイティブの表現を実現するために、適切なアドバイスやサポートがあった
  • 「sitateru CLOUD 販売支援」により、販売から物流までの工程がワンストップで依頼・管理でき効率的なアパレル制作ができた

利用サービス

ストリートカルチャーをベースにした「TEN PLUS」のデザインが、ファンだけではなく選手にも大好評。応援グッズに新しい風を吹き込んだ

「IP創出事業」のひとつとして、新しいアパレルブランドの立ち上げを企画

モバイルゲームの開発からスタートした株式会社アカツキは、「世界をエンターテインする。クリエイターと共振する。」を企業ミッションとして、ゲーム事業の他さまざまな事業にチャレンジをしています。

近年注力している「IP創出事業」のひとつとして、「新しいアパレルブランドの立ち上げ、TEN PLUS(テンプラス)」を会社に提案したところ社内ベンチャー事業のひとつとして採用され、この企画が進むことになりました。

▼特設販売サイトはこちら
https://tenplus.jp/shop_0804.html

ブランドコンセプトは「ストリート」という切り口と「アイデア」によって新たな価値を提供するブランド

新しく立ち上げた「TEN PLUS」のブランドコンセプトは、ストリートカルチャーの「カッコよさ」とコミュニケーションツールとしてのアパレルグッズの可能性の追求です。

ロゴマーク「X十」は、ローマ数字の10(X)と漢数字の10(十)がモチーフとなっており、(X)には「計算の掛ける」という意味も込め、 “ストリートカルチャー”と“アイデア”を掛け合わせることによって新しい価値の提供を目指しています。

同じカテゴリーの他ブランドが打ち出すような「スタイリッシュ」や「クール」なデザインというよりも、「おもしろい」「物語がある」という切り口を大切にしています。

グラフィックやロゴにおいては、ステンシル技法やタギングフォントを使ったデザインなど、細部にまでこだわり、「カッコよさ」だけではない絶妙なバランスを表現。ストリートの雰囲気がありつつも普段も着られるデザインを目指しました。

また他のブランドのようにシルエットや素材で「魅せる」というより、グラフィックや世界感で勝負する方が自分の得意分野でもあるため個性が出て、差別化を図ることができると考えました。

新しいブランドを認知させるためのPR戦略

アカツキの主業務であるゲーム制作と比べるとスモールスタートができる事業ですが、異業種から参入した新しいブランドが簡単に認知されるほどこの業界は甘くはありません。

そこでPR戦略のひとつとして考えたのが、「TEN PLUS」のコンセプトと親和性のある、もしくは相乗効果が期待できる「会社や人とコラボレーションすることでブランド価値を高めていく」戦略です。

さまざまな企業に提案をする中、「埼玉西武ライオンズ」に提案したファン向けへのグッズとして採用していただくことができました。

ファングッズに関する球団の課題を解決し、選手からも喜ばれるデザイン提案

埼玉西武ライオンズのMD担当者からは「グッズに関しては、ファンの応援目的とファッション性をどのようにバランスを取るかが長い間の課題でした。

TEN PLUSから提案されたデザインは、その両方のバランスが上手く表現されており、ひとつの解決策だと感じました」と高い評価をいただき、コラボレーションが実現しました。

協業する時に重要なことは、提携先と「TEN PLUS」のコンセプトがうまく噛み合い、相乗効果が生まれることだと考えています。

今回、数点商品化しましたが、その中のひとつで、球団のスター選手である森友哉選手がバットの代わりに実際にはありえない長さのラジカセを構えているデザインがあります。

これは「TEN PLUS」の世界観とユーモアが森選手自身のキャラクターとも重なった狙い通りのデザインになったと思っています。

打ち合わせ時にはご本人からも「このTシャツ、めっちゃ好きです!私服でも着たいです!」とうれしいコメントをいただいただけでなく、次の企画・製品にも色々なアイデアをもらうことができました。

その他にも、GRAFFITIアートの手法であるタギングのデザインや、栗山 巧選手の2000本安打を記念した2000個のボールが敷き詰められたデザインなど、「TEN PLUS」ならではのデザインが新しい球団グッズとして商品化されました。商品の大半がオンラインショップでは完売し、セールスとしても良い結果になりました。

製品化において様々なパートナーを比較検討した結果、シタテルに依頼

社内では、現在担当している業務と平行して進めているため、マンパワーが足りないことは想定していました。

またアパレル制作の経験が少ないので、当初よりこの企画を実現するためには、外部と協力・連携することが、企画を実現するには重要だと考えました。

そこで製造やネット販売の委託先を数社のサービスの中から比較検討を行いました。

しかし、どのサービスも「製造だけ」「販売だけ」「物流だけ」とそれぞれの工程に限れば効率的に利用できるのですが、製造から販売まで複数のサービスを組み合わせなくてはならず、管理運用が複雑になると感じました。

シタテルが提供している「sitateru CLOUD 販売支援」は、製造・販売から物流までの一連の工程がワンストップでできるため、ひとつのサービス内で完結できることが結果的に少ないマンパワーで運用できると判断。様々な企業を比較検討した結果、シタテルに依頼することにしました。

システム利用の効率化以上に助かるシタテルのコンシェルジュサポート

実際に取り引きをしてみると、クラウドシステムにより効率的にアパレル制作・販売ができるだけではなく、担当者のアパレル制作に対する情熱や知見が深く、こちらのクリエイティブに対するこだわりを真摯に受け止め、適切なアドバイスをもらえた点にプロの仕事を感じました。

また無理を言ってお願いしたプリント工場の視察は、今後の制作を進める上でとても参考になっただけではなく、ものづくりの現場をSNSで発信することで商品に「物語」を持たせることができ、プロモーションとしての効果もあったと思います。

このように、人的なサポートやノウハウの提供をいただけるシタテルのサービスには大変満足しており、依頼して本当によかったと思っています。

今後も「TEN PLUS」は自社オリジナル商品だけでなく、企業とのコラボレーションも予定しているので、引き続きサポートしていただきたいと思います。

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