映画館の体験価値向上へ シタテルが「109シネマズ」のユニフォームをプロデュース
〜これまでのユニフォームはキッズスペースのおもちゃにリサイクル〜
シタテル株式会社(本社:熊本県熊本市、代表取締役:河野秀和)は、株式会社東急レクリエーション(所在地:東京都渋谷区、代表取締役社長:木村知郎)が全国展開するシネマコンプレックス「109シネマズ」の新ユニフォームをプロデュースしました。
またこれまで着用していたユニフォームについては、株式会社エコログ・リサイクリング・ジャパン(本社:広島県福山市、代表:和田顕男)と連携し、お子さま向けスペースのおもちゃに生まれ変わりました。
▼事例詳細
https://sitateru.com/case/109cinemas
■ユニフォームリニューアルの背景
近年、映画や動画の楽しみ方がネット配信へと移行する中、映画館に足を運んでもらうためには、「ここでしか味わえない特別な体験」の提供が欠かせません。その体験価値を高めるには、施設の快適さだけでなく、スタッフ一人ひとりのサービスクオリティも重要な要素となります。
東急レクリエーションでは、スタッフの働きやすさやサービスクオリティ向上の観点から、ユニフォームのリニューアルを検討しました。全国の109シネマズで働く約1,200名のスタッフを対象にユニフォームに対するアンケート調査を実施すると、「洗濯後の乾きにくさ」や「丈の短さによる作業時の不便さ」など、多くの課題が浮かび上がりました。
■ユニフォームリニューアルのポイント
東急レクリエーションはこれらの課題を解決し、109シネマズのブランドを表現するために、以下の要素を取り入れた新ユニフォームを制作しました。
・デザインと機能性の両立
トレンドを取り入れた「オーバーサイズ」「ユニセックス」「体型を問わず着やすい」といった要素を加え、全スタッフが快適に着用できるデザインを採用しました。そして機能としては、ストレッチ性のある素材を採用することで、動きやすさが向上しました。また速乾性のある生地を使用することで、洗濯後の手入れが容易になりました。
・ブランディングを意識したデザイン
109シネマズの経営理念「We Smile, For Smile」を襟下の内側にプリントし、スタッフが理念を意識できる仕掛けを取り入れました。また、特注のチャコールグレーを採用し、映画館の洗練された雰囲気に調和するカラーリングとしました。
・映画愛を表現するユニフォーム
スタッフの映画愛を表現するため、映画スクリーンのアスペクト比をモチーフにしたデザインを採用しました。胸ポケットの形状やディテールに映画館ならではの要素を取り入れることで、ユニフォームへの愛着を高める工夫を施しました。
・前ユニフォームのリサイクル
これまで現場を支えたユニフォームは再生素材に加工され、キッズスペースで使用するおもちゃのブロックへと生まれ変わりました。本取り組みではエコログ社の技術を活用しており、従来の廃棄・焼却処分と比べて、CO₂排出量を約85%削減することが可能です。(関東エリアで回収の場合)
■シアター事業部 興行部 西村 拓馬氏のコメント
シタテルは、ユニフォーム制作だけにとどまらず、アパレルの専門家として弊社のブランディングを包括的にサポートしてくれました。ユニフォームのリニューアルに関連して制作した「アピアランスルールブック」では、単なる着こなしの提案だけではなく、その背景にある私たちの意図を的確に言語化していただきました。
ユニフォームをリニューアルして現場スタッフからの評判は非常に良好で、「おしゃれになり、働くのが楽しくなった」などポジティブな声が多く寄せられています。リニューアルの検討や制作プロセス、そして着用後の反響を通じて、新しいユニフォームは経営と現場をつなぐ重要なツールとなったと実感し、大変満足しています。
今後もシタテルではプラットフォームの提供を通して、衣服産業の新たなものづくりのエコシステムとなり、業界の未来を築いてまいります。