事例

「企業のブランドを背負う」田中陸運がユニフォームから始めたリブランディング

田中陸運株式会社

1944年創業。楽器輸送を原点に、家具配送・設置や精密機器輸送など、高い品質が求められる輸送サービスを展開する物流企業。社員教育や健康経営にも積極的に取り組み、「つみかさねる、それは私たちの誇り。」をブランドメッセージに掲げる。物流会社の枠にとどまらず、新たな価値提供に挑戦し続けている。

HP:https://tanaka-rikuun.com/

Instagram:https://www.instagram.com/tanakarikuun_official/

(左)田中陸運株式会社 代表取締役 田中大策 様
(右)僕らと仕事 Inc 代表 深澤勇⼈ 様

目的

  • 人が介在するサービスだからこそ、ドライバーの印象を企業価値の一部と捉え、企業ブランドを体現するユニフォームを製作したい
  • 楽器・精密機器輸送を支える社員教育や健康経営など、田中陸運が本来持つ価値を、ユニフォームを通じて社外へ伝えたい

結果

  • 「作業服でありながら、ビジネスマンのような装い」をコンセプトに、ネイビーのセットアップスタイルを採用。機能性とデザイン性を両立したユニフォームを実現した
  • 社外からは「かっこいい」「会社の印象が変わった」といった声が寄せられ、社内でも改善提案や意見交換が生まれるなど、ユニフォームを起点とした対話や改善意識の醸成につながった

利用サービス

「印象」も提供価値。ユニフォームから始まったリブランディング

「運送業の価値は、荷物を運ぶことだけではありません。人がやる仕事だからこそ、お客様に与える『印象』が会社の価値になると思っています。」

そう語るのは、田中陸運株式会社の田中社長。楽器や精密機器など繊細な荷物の輸送を強みとする田中陸運では、コーポレートサイトやトラックカラー、ユニフォームを含めたリブランディングに取り組みました。その背景にあったのは、「人が介在するサービスだからこそ、ブランドを磨く必要がある」という経営思想です。

田中社長は、「飲食店やホテルでも、最後に印象を決めるのは接客する人です。運送業でも、お客様が接するのはドライバーです。どれだけ技術があっても、身だしなみや立ち居振る舞いを含めた印象が企業全体の評価につながる」と話します。

その考えに共感したブランドプロデューサーの深澤さんは、「会社全体のイメージを刷新しましょう」と提案。ユニフォームは、企業ブランドを象徴する重要なアイテムとして位置付けられました。

ドライバーは会社のブランドを背負う存在

深澤さんがまず着目したのは田中陸運が持つ本来の価値でした。同社では、高い品質が求められる輸送を担うため、社員教育や健康経営にも力を入れています。しかし、その取り組みは社外にまで十分に伝わっているとは言えませんでした。

「田中陸運は、お客様の信頼を得るためにここまで取り組んでいる。その価値を、もっと見える形で伝えたいと思いました。」(深澤さん)

そこでデザインの軸に据えたのが、「ドライバーは会社のブランドを背負う存在」という考え方です。

「お客様が会うのは社長ではなく、現場のドライバーです。ドライバーが作業員ではなく、田中陸運というブランドを背負うプロフェッショナルとして見えるユニフォームにしたいと思いました。」(深澤さん)

こうしたコンセプトを具体的な一着へと落とし込むパートナーとして選ばれたのがシタテル。深澤さんがシタテルを選んだ理由は、「新しい取り組みをしている会社と組みたい」という思いに加え、衣服づくりにおいて一気通貫の企画・製作が仕組み化されていたことでした。

ビジネスマンのような装いが生む信頼感

目指したのは、「作業服でありながら、ビジネスマンのような装い」を感じさせるデザインです。

パンツにはタックを入れ、スラックスのようなシルエットを採用。上着はジャケットを思わせるデザインとし、セットアップとして自然に着こなせる仕立てにしました。作業性を損なうことなく、私服のような雰囲気も感じられる絶妙なバランスを追求しています。

カラーも従来の青からネイビーへ変更しました。より落ち着きと重厚感を持たせることで、顧客に安心感や信頼感を与えられるよう設計されています。さらに背面のブランドタグなど細部にもこだわりを盛り込み、企業らしさをさりげなく表現しました。

製作の過程では、試着会を実施してサイズ感や可動域、着心地などを細かく確認しながら、現場で働く社員にとって本当に使いやすい一着を目指して、シタテルとともに調整を重ねました。

「もっと良くしたい」が組織を変えていく

完成後は、社外から「かっこいい」「会社の印象が変わった」といった声が寄せられた一方で、社内からは使い勝手や防寒性など、率直な改善要望も挙がりました。

「今回のリニューアルの価値は、ユニフォームが完成したことだけではありません。今まで当たり前だったものを見直し、改善を考える。そうしたきっかけが生まれたことに大きな価値があり、その思考はユニフォームだけでなく、仕事や組織そのものをより良くしていこうという意識にもつながっていくと思います。」(深澤さん)

そして田中社長は、ユニフォームを通じて会社イメージのアップデートを期待しています。

「やはりユニフォームは、印象を変えるツールとして重要な役割を果たしているのではないでしょうか。それだけ人に与える印象が大きいのだと思います。」(田中社長)

ユニフォームそのもののデザインだけでなく、そこから伝わる企業の姿勢や、そこで働く人の姿まで含めて、会社の印象はつくられていきます。田中陸運にとって今回のリニューアルは、ドライバーが身につける一着を変えるだけでなく、「どんな会社として見られたいのか」を改めて形にする取り組みでもありました。

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