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【グッズ事例】廃棄予定のプロスポーツユニフォームが、日本のクラフトマンシップによって生まれ変わる

シタテル株式会社(本社:熊本県熊本市、代表取締役:河野秀和、以下、シタテル)は、福井センイ有限会社(本社:京都府舞鶴市、代表取締役:福井啓介)と共に、同社の技術力で、使い道がなく廃棄予定のファッションアイテムをアップサイクルするシステム「BOOKMARK WEAR(ブックマークウェア)」を提供しています。

このBOOKMARK WEARでプロバスケットボールリーグB.LEAGUEのB1所属「長崎ヴェルカ」が2021-22シーズンのユニフォームをアップサイクルし、新たなウェアをつくりました。

■BOOKMARK WEARの特徴

「BOOKMARK WEAR」とは、思い入れのある服の一部をしおりサイズに切り取り、胸に留め、新しい形で着用できるオリジナルのアップサイクルウェアです。

切り取る生地の種類やデザインが多様なため、個別に最適化された裁断・縫製・品質管理が必要となり、対応できる工場は多くありません。シタテルには4,000を超えるサプライパートナーとのネットワークがあり、今回はそのうちの1社である「福井センイ」と取り組み、サービスの提供を実現しました。

■BOOKMARK WEARの活用

B.LEAGUEに所属する「長崎ヴェルカ」でBOOKMARK WEARを活用したオリジナルアイテムを制作いただきました。バスケットボールに限らずプロスポーツクラブはユニフォームがグッズ販売の収益柱のため、毎年リニューアルされています。シーズン終了後、残ったユニフォームはセールで販売されるか、在庫を抱え廃棄されるため、なかなか活用されていませんでした。

「長崎ヴェルカ」はクラブを通してファンやパートナー企業と共に、社会問題を考える活動を行っています。その一環として、ユニフォームをアップサイクルしたいと考え、BOOKMARK WEARを活用しています。今回、2021-22シーズンのユニフォームを使用したTシャツを制作・販売しました。ファンにとって、シーズンを共に闘った思い出深いユニフォームの一部が使用されており、なおかつ同じデザインが少ないため希少価値も高く、プレミアムグッズとして大好評でした。

■福井センイ(有) 新規事業開発 菅原一輝氏コメント

シタテルにサポートしてもらいながら、このサービスを開始することができました。私は、国内のファッション業界に対して強い危機感を抱いており、縫製工場として旧態依然とした受け身な仕事のやり方だと立ち行かなくなると考えています。そのため安く大量に縫うために海外に流れている仕事を、価格競争ではなく、技術を新たな視点から捉えた価値創造力で国内回帰させ、もっと縫製業を活性化させたいです。

そして1着あたりの工賃を上げるためにも、このような取組みを行っています。いたずらに上げるのではなく、今までコロナや為替の影響などで縫製工場にきていた皺寄せを元に戻し、さらに付加価値を高めることで、支払う価値があるものを生み出したいと考えています。これからも業界を活気づけるために、様々な挑戦をし続けたいです。

今後もシタテルではプラットフォームの提供を通して、衣服・ライフスタイル産業が抱える課題を解決し、業界の未来を築いてまいります。