シタテル株式会社（本社：熊本県熊本市、代表取締役：河野秀和、以下シタテル）は衣服・ライフスタイル産業が抱える社会課題を解決するクラウドサービス「sitateru CLOUD」上で生産時のサプライヤーを募集し、マッチングできる機能を開発、実装しました。また、この機能を活用し、デザイナーズブランドのTENDER PERSONが2022AWコレクションのアイテムを生産しました。

事例詳細はこちら▼
https://sitateru.com/case/tender-person

■マッチング機能とは

これまで、ブランドがアイテムを生産する際に、コネクションのあるサプライヤーに依頼するか、時間と工数をかけて条件に合致するサプライヤーを探すしか手段がありませんでした。しかし、業界としても、サプライヤー情報などオープンになっていないことが多いため、ブランド側の条件に合致する新規のサプライヤーを簡単に見つけることが難しく、コネクションのあるサプライヤーに依頼するしかない状況でした。

このような業界の課題を解決するため、「sitateru CLOUD」はマッチング機能をリリースいたしました。この機能は、ブランドが希望する仕様や取引条件、予算の目安や納品希望時期を入力すると、「sitateru CLOUD」上に登録されているサプライヤー約1,700社へ情報発信され、条件が合致するサプライヤーを見つけることが可能になります。

■マッチング機能活用のメリット

マッチング機能は、ブランド側、サプライヤー側双方に活用のメリットがあります。

＜機能活用メリット（ブランド側）＞

・新規サプライヤーの拡大

これまでは、ブランドがアイテムを生産する際に、コネクションのあるサプライヤーに依頼するか、時間と工数をかけて条件に合致するサプライヤーを探すしか手段がありませんでした。しかし、この機能を活用することで、「sitateru CLOUD」上で簡単に検索し、依頼することができます。

・複数サプライヤーに相見積可能

これまで、複数サプライヤーに声をかけ、見積りを取る時間が確保できず、適正価格を十分に検討できないまま取引するブランドも多くありました。しかし、この機能を活用することで、複数サプライヤーから応募時に相見積を提示してもらうことが可能なため、適正価格での取引が可能になります。

＜機能活用メリット（サプライヤー側）＞

・新規取引先の拡大

これまでサプライヤーは、コネクションのあるブランドから、発注を受けて生産するだけにとどまることが多く、新規の取引先を拡充することに時間と工数をかけられていませんでした。しかし、この機能を活用することで、自社の閑散期に合う納期や条件を出しているブランドを見つけ、新たに取引を行うことが可能です。これにより、サプライヤー側も収益の拡大に向けて、積極的なアクションをとることが可能になります。

■マッチング機能活用事例

この機能を活用し、「TENDER PERSON」では2022年AWコレクションアイテムの生産を新規のサプライヤーで生産しました。希望する仕様や取引条件を「sitateru CLOUD」に入力し、工場2社から申込みがあり、そのうちの1社と取引しました。

TENDER PERSON デザイナー ビアンカ様・ヤシゲユウト様のコメント

「初めて利用する工場のため、若干の不安もありましたが、納期・コスト・品質において、とても満足できる取引ができました。

利用して便利だと感じたことは、生産過程でチャット形式の連絡履歴がリアルタイムで閲覧できること。そして、仕様書をはじめ資材の配送スケジュールの情報を工場と共有できることです。これらの情報を画面上で管理・共有しながら生産が進み、担当者とは顔合わせはおろか1回も電話することなく制作は完了しました。

これまでのアイテム生産は、工場の担当者と顔を合わせたコミュニケーションが必要という思い込みがありましたが、必要な情報の交換と共有さえできれば、お互いプロであるため、オンライン上のコミュニケーションだけでも、意図した製品が完成することができることがわかりました。」

事例詳細はこちら▼ https://sitateru.com/case/tender-person

今後もシタテルでは、「sitateru CLOUD」を通してサプライチェーンを革新することで、「衣服づくり」のオープン化を目指してまいります。また、在庫を破棄しないサステナブルな仕組みを通じ、新たな衣服・ライフスタイル産業の未来を築いてまいります。